虫歯や歯周病を外傷や風邪などと同じようにお考えの方が多いようで、痛くなったからと治療に来院される患者様は結構おられます。
しかし本当はどちらが良いのでしょう?
歯の将来や体の健康を考えると予防歯科が最良の歯科医院の活用の仕方ではないでしょうか!?
予防歯科活用でいつもキレイ^^
もし虫歯や歯周病になっても軽度なうちに治療できるので、歯を削ることはありませんし、歯を失うこともありません。
お口の健康が維持できれば、全身の健康にも良い影響を期待できます。
痛くなったら歯医者さんで治療(T_T)
虫歯の治療で歯を削ると自然には治りません。歯周病で歯をなくすとブリッジやインプラントになります。
悪くなったら治療の繰り返しは、歯の寿命を縮めてしまいます。
予防歯科で効率的に健康維持!
急速な高齢化に伴い、また国民の生涯に渡る健康で質の高い生活を確保するために、平成14年に健康増進法が制定されました。以来、全国の自治体に健康長寿課や健康増進課が設立され、老齢になっても自立して生活できることの大切さが指摘されています。
歯科では口腔の健康が全身の健康に大きく関わっていることから、平成23年に歯科口腔保健の推進に関する法律(歯科口腔保健法)が施行され8020運動やMIという治療概念への期待が高まっています。
■ 8020運動とは?OPEN
80歳になっても自分の歯を20本以上維持しましょう!
という呼びかけで、厚生労働省と日本歯科医師会が中心となって平成元年に起こした国民の生涯の健康を目指す啓発活動です。
8020運動には“健全な口腔環境と咀嚼機能を維持し、いつまでも健康で快適な生活を”という願いが込められているのです。
8020を達成された高齢者に健康な方が多いことは近年の調査でもわかっていますが、“歯があること・噛めること”は健康に良いことの現れです。
当院も8020運動に賛同し、できるだけ削らない・抜かない・痛くない治療を心がけています。
参考:8020推進財団
■ MI(歯にやさしい治療概念)?OPEN
MI(Minimal Intervention)はFDI(国際歯科連盟)が2000年に提唱した“歯をできるだけ傷付けず、かつ治療効果を高め、予防の意識を高めましょう”という治療概念です。
2002年には以下の声明(要約・抜粋)も出されました。
口腔ケア、細菌の感染抑制や食事指導など、口腔保健指導に努め口腔の健康意識を高める |
唾液緩衝能など虫歯リスクを調べ、再石灰化を応用した治療に努める |
虫歯や歯周病の再発を見据えて、客観的な治療記録をおこなう |
虫歯の除去はできるだけ感染したエナメル質や象牙質に留め、健全な歯質を残す努力をする |
虫歯は状態に合った治療器具を使い、適切に治療する |
レーザー治療器など歯質を傷付けない治療方法を検討する |